マーキュリー2馬力とトーハツ2馬力の比較

マーキュリーとトーハツが仲良しで、OEM製品が多いのは有名な話です。他にニッサン、MARINERなどもですね。

今回は、マーキュリーの2スト2馬力と、実は存在する?トーハツ2スト2馬力(2B)を比較します。

ついでに、よく話題に出るマーキュリーの2スト3.3馬力と、トーハツの3.5馬力(3.5A、3.5B)についても比較します。

まずこの5機種について、排気量は同じです。ですから、エンジン部分をいじらずとも、補機類の交換で馬力アップができる為、良く2馬力⇒3.5馬力へアップ(違法改造)という話題が出る訳ですね。

ではここでタイトルの主旨ですが、エンジンの出力(馬力)だけをアップしたところで、全く同じ速さになるでしょうか?

答えはほぼ“ノー”です。

極稀に回転数を制限しているだけで、制限を解除すれば全く同じものになる機種もありますが、たいていはギアやペラでセッティングをしてあるので、馬力=スピードではないのです。
他のメーカーと比較した場合でも同じですね。馬力が同じでも、色んな理由によりスピードは違う。排気量=馬力でもありません。
ついでに言っておくと、数字の大きなペラほど速く、もなりません。

さて前置きが長くなりましたが、本題の比較(相違点)ですが、まずはマーキュリーの2馬力とトーハツの2Bについては、同じスピードが出ると思って大丈夫です。

次に、マーキュリー2馬力と3.3馬力(ようは馬力以外)の違いですが、前置きしておいて何ですが、同じです笑。

ではトーハツの場合ですが、2Bと、まずは3.5Aですが、実は3.5A(クラッチが無いタイプ)の方がギア比が高い(小さい)んです。

つまり、2Bを馬力アップしても、3.5Aにはならない。

では2Bと3.5Bなんですが、これはギア比が同じ。そしてマーキュリーの3.3馬力とも同じ。

最後に、ここまで共通点が多いモデルなのに、マーキュリーが3.3馬力でトーハツが3.5馬力。
違いとしては、最高回転数が違うようですが、不思議なのが3.3馬力の方が高回転(カタログ上)。部品番号が両社で違うので、パーツリストだけではわからないのですが、数字上から考えると、3.5馬力の方が高トルクという事に。

まとめとして、各機の中で最高速(低トルク)重視なら3.5A、改造(違法)するにしてもトーハツとマーキュリーではトルクや最高回転数に違いがあり、全く同じものにはならない。

尚、違法改造と表記している理由ですが、JCIでは型式登録と言って、事前にメーカーから設計図等を提出してもらう事で馬力を事前認定しています。さらに、ロット毎に製造部品等も加味して予備検査に合格したものだけを検査合格品として認定しますので、幾ら免許を持っているからといって、勝手に別機種を名乗ってはいけません(2馬力以下も各所の認定品に限るとの事)。

ブログランキング参加中です。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です