マーキュリー船外機SEA PRO10(シープロ10)クラッチ抜けの原因

ギアハウジング画像

前回、プロペラが回らず空ぶかしになる原因が、「クラッチの抜け」であると解説しました。
「マーキュリー船外機SEA PRO10(シープロ10)ギア抜け?クラッチ滑り?とは」

クラッチ画像
当店にはSEAPRO10(シープロ10)はありませんが、他店さんから修理の依頼がありましたので、分解してみました。症状は、中速ほどで前進していても、突然エンジン...

今回は、それを究明する手順を見ていきます。
ところで、SEA PRO 10のギアハウジングの開け方がわからない方も多いのではないでしょうか?
船外機に多いのが、プロペラシャフトこのような感じで、2本のボルトで蓋が止められているタイプです。
しかし、SEA PROにはこのボルトがありません。
ギアハウジング画像
そこで、このような特殊工具を使用します。
特殊工具

ギアオイルが漏れてくるはずが・・・
水
水が出てきました(汗
釣り糸を巻き込んだ事によって、オイルシールが完全にやられてしまったようです。

通常、これだけ水が入っていると、ギアやバネ、シャフトが錆びて固まっている事が多いのですが、さすがSEA PRO?ステンレスでできているのか、全く錆びていません。
ですので、クラッチのスライドも問題なさそうです。
そうすると、走行中にクラッチが抜ける原因は、バネが弱いのか、クラッチとギアのギザギザ(山)が丸くなってしまったか・・・
なのですが、パッと見、山はそう極端にはすり減っていません。
極端ではないだけで、すり減ってはいるのですが・・・
ドレンプラグにも、鉄粉がびっしり
ドレンプラグ
本来であれば、ギアとクラッチを交換するのが望ましいのですが、クラッチとギア(前進用)だけで2万円以上します。
可能性として、乳化したオイルと水が、クラッチの作動を阻害していた可能性もありますので、ここは一旦、クリーニングとオイル交換で様子を見る事にしました。

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