北山ダムの話~2.レンタルボート店の状況~


先日、depsさんのご厚意により、レンタルボートの大会を開催していただきました。そして、その趣旨に賛同していただいた多くの方にご参加いただきましたので、お礼も兼ねて、話せる事を書いてみようと思います。


今回のお話も、バサーの皆さんには、そう言われても・・・という内容ですが、実際のところ、私が北山ダムでボート店を営むようになったのも、レンタルボートでトーナメントに出はじめた事がきっかけですから、ボート店が1軒も無くなってしまうと、バスフィッシングの裾根というのは、凄く狭くなってしまい、結果として、九州のバス業界全体に影響してしまいます。

さて、北山ダムには現在、釣り向けボート店が4軒あり、そのうち2軒は「専業」です。ボート以外の売上、収入はありません。私やM店のような、小さなお店は、もはや別の仕事の収入をアテにしております。
なので続けられている一面もあるのですが、専業となるとそうはいきません。

 

専業店で、平日で5組以上、土日で10組以上来店しないと、厳しいところですが、現在は、平日は0から3、土曜日でも多くて5、日曜も5から10組といった感じです。日曜日に10組来るのも稀かと思います。

つまり毎日ほぼ赤字、大会等がありやっと黒字といったところで、やれる事といえば、固定経費を削減する事しかない状況です。

固定経費を削減するには、

・規模を縮小する(使えなくなったものは補てん、修理しない、人は雇わない)

・デッキのない、バッテリーやエレキ、エンジンなどの消耗品は使わない(つまり手漕ぎ)

と、これが結構重要なのですが、

「お客さんに、なるべく現状を維持で使用していただく」です。

修理代というのは、一回かければもはやその日は赤字、大きな修理であれば、もはや元を取らない場合もあります。

手漕ぎでさえ、オールが曲がったり折れてしまえば元を取らず、年に数回しか出なければ、スノコ代も出ません。

救命胴衣でさえ、やはりカビたりファスナーが破損したりするので、なかなかの出費です。

1日の来客、売上が期待できない、さらには頼みの土日でさえ期待できませんので、年間を通して、出費をおさえる必要があります。

次の3.からは、いよいよ釣れなくなった原因について考察していきます。

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