バラシを減らす為に①
今日も格段に暑い日でした。
ダムはと言うと、若干減水し始めたものの、いま一つバスの活性が上がらず。
ワームをメインに、ミドル~ディープのストラクチャーをタイトに攻めると、ベイトを食えていない痩せ型が、食わざるをえない感じで食ってくるようです(苦笑)
1m以内のシャローは、小バスの嵐。サイズより数を重視したい方はいいかもしれませんが・・・
明日からも好天が続きそうなので、減水が始まったらチャンスですね。
さて、前回までに「バラシの原因」についていくつか説明したので、今回は「じゃあそれをどうやって減らそう?」という事で、ドラグを極力締めておく為に出来る事を解説します。
まず、ドラグが主にラインブレイクを防ぐ為のものである事は説明しましたね。そして、ロッドが柔らかくて、ラインより先にロッドが折れてしまうような、「ロッドの耐久性」にドラグがセットしてある場合は、これはどうしようもないです。
ですので、ロッドの耐久性より先にラインが切れてしまう場合に出来る事。主にラインの強度低下を防ぐ努力になります。
まず、殆どのラインに言える事ですが、①熱、摩擦に弱い。
釣り糸の多くはプラスチックなので、熱に弱いです。熱を発生する摩擦に弱いです。
で、重要な場所なのに避けて通れない摩擦が、「ルアーの結び目」です。きちんとライン全体の強度が保たれていれば、まずこの結び目が切れます。
ちょっと前の回で説明しましたが、結節強度というのがあり、これは結んで強度が低下した状態での強度ですね。多くの場合これがラインの強度と言えなくもないです。
ですからここは非常に重要。ここの強度をなるべく下げないようにするには・・・ラインを締めこむ時、摩擦を減らす為に、「必ず湿らせる事」。唾液で湿らせたり、水に濡らしたり、PEライン用の液なんかもありますね。これは鉄則です。
他にも摩擦として、ガイドやラインローラーがありますが、通常使用は仕方ないとして、まず糸を巻く時、不要なテンションをかけない方が得策です。乾いたティッシュやタオルでつまんだりしては絶対にいけません(笑)ラインをティッシュでつよく擦ると、2秒で切れます!
ラインローラーは当然ですけど、糸を巻く時常に回転してないとダメですね。最初から回転しない粗悪なリールも世の中には存在しますので(笑)要確認です。
ラインには、この摩擦を軽減する為に、あらかじめ滑りを良くする「コーティング」がしてあります。
おろしたてのラインは、つるつるテカテカしてますね。そして使ってるうちに、摩擦などでこのコーティングが落ちてきて、カサカサつやなしになってきます。これは使えば使うほどひどくなり、それに伴って徐々に強度も低下。ある程度落ちてきたところでやはり見切りをつけて交換しなければなりません。ラインは「消耗品」です。
究極で言うならば、この強度低下に合わせて、ドラグも毎回調整しなおさなければなりませんが・・・そこはある程度妥協点を見つけるしかないでしょうね。
しかし、最初から、2ヶ月後の劣化した状態に合わせてドラグを緩めておく、などと言う事がないように・・・タックルと相談して、「このぐらいならフッキングも十分、バラシも少ない」というポイントを見つけ、それよりラインが弱ったら替える。このあたりが妥当ですかね。
あと、このコーティングを後から施す、「スプレー」の類も売られてます。個人的には、持続性の割に値段がするのであまりやりませんが、場合によってはうまく使える場合もあると思いますね。
最後に、タックルを真夏の車の中に放置、というのもいただけないと思いますね・・・
リール(ライン)の保管は、「涼しくて日光の当たらない場所」が基本です。
次回もラインに関する対策方を解説したいと思います。