釣れない状況の対策②
前回は、少しでも食い気のある、コンディションの良い魚が居るポイントを探すコツを解説しましたので、今回は、「②食い気のないやつをいかに食わすか」について解説です。
最初に補足しておきますと、今のように広いエリアでタフっている場合、食い気のある魚が居る場所といえども、少なからず活性は下がっており、ここにも「食い気のない魚」が大抵混じっております。ですので、前回の方法と分けて考えていただく必要はありませんし、併用した方が効果は◎です。
さて、「食い気のないやつをいかに食わすか」ですが、これに限らず、バス釣りには「マッチ・ザ・ベイト」という言葉があります。これは、日頃バスが食べている自然界の餌即ち「ベイト」に似たルアーを使用する事で、良い結果が生まれるという事。北山湖においては、メインとなるベイトが毎年放流している「わかさぎ」になりますので、これに見た目だけでなく、泳ぎ(が起こす波動)も似たルアーの必要がある訳ですね。
わかさぎのサイズとしては、だいたい3~6cmほど・・・インチで言うと、だいたい1~3インチぐらいです。きっと、皆さんの想像以上に小さいと思います。
そして見た目の形から言えば細長いシルエットで、動きから言えば、テールが微妙~にフリフリする感じ。そうなんです、動き自体は非常~に小さい動きで、アピールが弱いのでは?と思ってしまいますが、自然界では、この微妙な波動を感じ取って(あとは視覚によって)、バスは餌を食べているようです。
この微妙さを真似る事によって(マッチ・ザ・ベイト)バスが食いやすくなって来る訳です。
ただ、上にも疑問として残るように、波動が微妙なだけに、アピールする(波動が届く)範囲は狭くなりがちなので、遠くのバスを引き寄せる効果は低いんですが、そもそもこのタフった状況では、バス自体が、遠い範囲の餌を食べようとしないので、どっちにしろバスが居る近くを通す必要というのは当然あります。ですからやはり、前回言ったような「効率的なバスの居場所探し」というのは必要になり、これがバス釣りのウデ前と言えなくもないです。
さて話がズレそうなのでもう少しプラスした食わせ方ですが、他にも「色」「味」「臭い」がありますね。
色的には、ワカサギに似た「銀ラメ」なども良いですが、水が濁っている&ディープ=光が少ない(暗い)ですので、暗くても見えやすい色が良くなってきます。色というのは波長で決まり、暗いところで最後まで見える波長(色)は、「青」です。ですから、なるべく青系の方が濁りやディープに強くなります。
あと「味と臭い」です。これはさすがに魚も生き物、ちゃんと「味覚」「臭覚」が備わっており、好むものをチョイスできたら、効果抜群です。それぞれ、バスが好むものが添加してあるほど良いです。効果として、やっぱり最終的に「バイトする確率が増えた」り、「バイトが明確に(強く)なったり」、「バイト時間が長く(放しにくく)なったり」します。
この「味&臭い」も各社色々研究、開発されてますので、自分が最も「北山湖のバスに」好まれる!と思うものを探してみてください。
あとは、やっぱり「アクション(動かし方)」でしょう。ハードルアーにしろ、ソフトルアーにしろ、やはりバスがバイトしやすいアクションというのはあります。ハードルアーだからただ巻きでOK。とはいかない場合も多いですし、この辺を拘って研究するのも、バス釣りの楽しみで、連れない北山湖の楽しみ方の一つでもあると思います。
強烈なヒントとして(笑)ワームなんですが、「動かして誘うべし!」と思いがちになりますが、先にも言った通り「微妙さ」が重要になる場合もあり、まず、ワカサギのような微妙なアクションを出すにはどうしたらいいか、自分の目で確認する事が大切です。勿論、糸を長く出した水中の動きは当然変わってきますし、見て確認する事もできませんが、この辺を予測しながら、いかに思考錯誤するかでまたまた結果は変わってきます。そして、その実験効果は「釣果」となって現れてきます。勿論、データの確実性を増す為、なるべく色んな場所や状況(日)を試す必要が出てきますし、それによって状況の違いまで把握できるようになってきます。
やっぱり、何事も正確なデータ検証というのは、効果があるし、説得力があるものです。
さてまた話がズレそうですが、話に出てきた「あまり食い気がなく、遠くまで捕食に至らない」状況で、あまりにブンブン動くワーム、横にどんどん泳いでいくワームはバイトに至らない事になってしまい、バイトすらないと、「バス居ない?」と勘違いする結果にもなり、全く成果が得られません。これは最悪ですね。時間も無駄になり、最悪いい場所すらダメと見切ってしまう結果に。
ですから、ノーシンカーなどラインテンションだけでも動いてしまうようなリグや、フォールスピードが速いリグ、マキマキするリグなどは要注意!
特にこの時期風も強めですから、風でリグが流されたり、ボートそのものがリグを引っ張ってしまったり、ついついリトリーブが速くなってしまったり・・・この辺りも相当気を使わないとダメですね。
そして、やはり繊細なアクションをさすには繊細なタックル(ロッド&ライン)。特にラインは、風や水中抵抗で動きにモロに影響しますので、細いものを使う必要がありますね。
最後に、これも見落としがちなのがフック。掛かりやすいよう、大きいフックにしよう・・・となりがちですが、皆さん、病気などして食欲がない時、大口を開けてがっつり食うでしょうか?
バスも、タフった時は口の開きが甘くなります。ワームに合わせて、小さいフックがベターです。また、根掛かりが少ないフック=フックアップも少ないフック、となりますので、攻め加減とバランスを取るように気をつけてください。