減水中です
8月に入り、ダムの水位は下がりっぱなし(減水中)です。
これはほぼ毎年の事で、理由は簡単、平野部の田んぼに水を供給する「灌漑(かんがい)用水の貯水池」だからです。
秋の収穫を目指し青々と茂る稲に、暑い夏に水を供給し続けるので・・・水が減ります。
勿論、それを凌ぐ量の雨が降れば増えますが[E:happy01]
逆の理由で、田植え前は水を貯めようとしますので、水が増えます。
このように、ダムの水位は、1年を通してほぼ常に変化しております。
この変化の周期が基本的にはかなり規則的な為、毎年同じ時期に来られる方は、変化がほとんどない、と感じられる方もいらっしゃると思いますが、実際にはそうではないです。
逆に、毎年これぐらいだから、と思って来てみると・・・水多っ[E:sign01]とか水がねぇ~[E:coldsweats02]
といった事になる場合もあります・・・それは、今年のように梅雨が長引いて大雨が降ったり、台風が来たり(増水)臨時の湖底工事が入って、水を抜く必要が出たり(減水)といった、人造湖ゆえの事情によるものです。ある程度、人間の都合で制御してるって事ですね。
さて前置きが長くなりましたが、現在の水位は、満水(貯水率100%)から、高さにして約-3mほど減っております。
写真の赤い線が満水のライン、青い線は白い跡が残っている通り、「一番良くある高めの水位」です。この白い跡は、コケや砂が乾燥した色ですね。水がない事にはコケは生えませんから、青い線より上は、水が増えてもすぐ減ってしまう水位ですね。
満水の時はなかなか少ないので、この青い線を例に出して話しますが、青い線が-1.4mのラインです。今が-3mなので、その差が1.6m。
この青い線のラインまで水があった時、「水深が1.6mあった所は干上がってしまった」という事ですね。1.6mもあれば、十分バスは居ますし、重要なポイントもあったでしょう。
しかし減水であっと言う間になくなってしまうのが「ダム」の特徴です。
かといって、バスも一緒に干上がってしまう訳ではありません。バスはこの「減水傾向」を察知して、もっと水深のある場所へと移動します。
勿論、バス全部が同じ行動を取るわけではなく、さっさと移動するやつ、ぎりぎりまで居残るやつ、色々います。しかし、この「傾向」を察知して動く、と言う事が重要なんです。
ですから、減水中の今、バスはどう移動するか?と言うのが頭に入っていれば、バスの魚影が濃いであろう場所、この次濃くなるのはどこか?という事が予想できる訳です。
長くなりそうですので・・・次回「じゃそれはどこ?」というとこから書いてみたいと思います。