ターンオーバーその③
少し間が空きましたがターンオーバーのお話に戻ります。
前回までに、水温ごとの水の位置関係、それが気温水温変化によって変化するところまでお話しました。
今日はもう一つ、「水質」についてですが、魚を飼う水槽や池でも、水を入れ替えないでほったらかしにしていたら腐って悪くなって、魚も死んでしまいますよね。
ダムにおいても、風や雨や流れ込みの影響をうけない深場の水は、酸素もなく(前述の理由+光が届かない)、悪い水が溜まっています。さらに、ヘドロなどが比重で下に溜まり、下にあるので水温も低いです。
さてこれが、ターンオーバーするとどうなるでしょう・・・
表面の綺麗な水が、下の悪い水と混じり、綺麗な水で活性の良かった魚の活性を下げてしまいます。また、水温も急に下がる事になり、魚もカゼを引いたような状態になりこれも活性を下げます。
こういう時は、雨や風や流れ込みといった綺麗な水、酸素を供給するエリアや、ターンオーバーを起こしてない場所を選び、低活性には、匂いつきの小さなワームを使用したり、動かし方を少なくしたりして対処します。
また、ターンオーバーを起こしている深さが決まっており、それを避けるために魚が中層に浮いている(サスペンド)ような場合に有効なのが「サスペンドシャッド(ミノー)」になります。
深さが少し深くてシャッドでは対応できないような場合は、ゆっくり沈む「ノーシンカー」や「ライトラバージグ」といった具合です。
いずれにしても、低活性のバスはあまり口を開けてくれませんので、「スモールサイズ」がキーになります。多くの中層系ルアー「バイブ」「スピナベ」「クランク」「ディープシャッド」などでは厳しい面が出てきやすい状況ですので「アタるけどのらない」「そもそもあたらない」ような場合はすぐ切り替えた方が得策です。